我々が日々取り組んでいる酔八仙之術を中心とした「武学」におけるマインドセットには非常に重要なポイントがあります。
いわゆるマインドセットというと「考え方」というニュアンスで使われることがありますが、武学では少し趣が違います。
「考え方」をセットするというよりも
「取り組み方」をコミットするというニュアンスです。
そして全ては「何のために」という目的が根底にあります。
武学マインドセットに必要不可欠な「目的=志」
武学のマインドセットには3つの要素がありますが、その大前提として目的設定が必要不可欠です。
この目的なしに、何も得られるものはありません。
たとえば、セミナーなどに参加して受講しても、そもそも「何のためにそのセミナーを受講したのか?」が不明確では得られるものはなくなります。
ですので、まずは何のためにそのセミナーを受講して「どんな成果が得られたらそのセミナーに参加した価値があると言えるのか」を明確にする必要があります。
この目的設定こそが最も大切であり、武学のマインドセットでは最初に明確にしておく必要のある要素です。
ですから、我々が日常で武術の稽古などする時には必ず冒頭で各人が「何のために稽古会に参加するのか」を言語化してから始めます。
この大前提を踏まえた上で・・・
その得たい成果を得るためのマインドセットとして下記の3つのポイントがあります。
武学マインドセット1つ目:主体者
得たい成果を得るための鍵を握る人物が誰なのか?
先ほどの「何のために」という目的が設定できたら、その得たい成果を得るための鍵を握る人物が誰なのかを明確ににする必要があります。
それは、我々武学者たちにとっては基本中の基本であり、最も重要なポイントの1つです。
例えば、何か目の前に問題が発生した時にその問題を人のせいにしてしまっては、自分でその問題の解決策を得ることはできなくなります。
常に武学者は主体者となって問題に取り組みます。
つまり、常に自分自身が問題の当事者として関わるということです。
もっと言えば、その問題を創り出しているのは自分であるという認識で関わり、だからこそ解決策も自分自身で創造できるという関わり方をするのです。
これが1つ目のポイント「主体者」ということです。
なので得たい成果を得るための鍵を握る人物は常に自分自身であるということです。
武学マインドセット2つ目「何%」で取り組むのか
そして武学マインドセットの2つ目は取り組み方の度合いです。
武学に携わるもの、常にマインドフルの状態で今ここ100%で取り組みます。
よくセミナーなど受講しながら他のことをやっている人がいますが、そういった関わり方ではエネルギーが分散してしまい、意識が半減してしまいます。
それでは本当に得たい成果が得られるとは言えません。
というわけで自分の得たい成果に向けて目の前のことに100%取り組むことは大前提となるので、改めてこの取り組み方の度合いをマインドセットします。
武学マインドセット3つ目「いつから」取り組むのか
酔八仙を含め、武学の概念に「過去」や「未来」という時間の概念は存在しません。
それらはすべて「今」から観測している思考に過ぎません。
過去にあった出来事を思い浮かべるのはいつでしょう?
今です。
未来に起こるかもしれないことを思い浮かべるのはいつでしょう?
今です。
よって、「今」意外に存在しないというのが武学的な思考法です。
なので、得たい成果を得るために行動するのに「明日から」というような未来設定はありえません。
常に「自分自身が」「今から」「100%」で取り組むということになります。
あなたがもし何か得たい成果を持っているなら、常にこの3つの要素を意識して取り組んでみてください。
きっと得られるものが変わってくるはずです。