武術というのは基本的に
各王族や皇族の側近だけが学んで来たものであり、
それを武学では公開している。
なので、一般的にいう「格闘技」や「武道」とは
概念も稽古法も全く違う。
まずはその「格闘技」「武道」といった概念から
外に出てもらうことがスタート。
ただ、どちらが上だ下だとか、良い悪いではなく
「武術はそういうもの」
というだけ。
武術での「技」というのは
結果として起きたことであり、
技を学んでも技として使えない。
例えば…
経営をして何か収益を得るということも
それはいろんな人に喜んでもらった結果として「収益が出た」だけ。
儲けようとして儲かるのではなく、
儲かる体制を取ることによって、いろんな人の喜びが形を変えて収益という数字に表れただけ。
それを武学体術では身体から紐解いていこうとする。
ここまで「武学体術」と書いているが、
「体術」は「體術」と書くのが通常。
漢字の書き方によって意味合いや文字に宿るエネルギーが変わる。
※ただわかりにくいので「体術」と書いていく
武学体術とは言葉の通り「体術」なので
心理術、哲学、宗教学などとは全く違う。
身体を使い、肉体的なことも靈的なことも
具体的に目の前ですぐに使う稽古をする。
ゆえに理屈でもないし、心理学でもないし、哲学でもないし、宗教学でもない。
「できるか?」
「できないか?」
これしかない。
だからそこに議論の余地もない。
「こういう考え方が正しいんじゃない?」
「こういう発想もあるよ?」
とかは武学からしたらどうでもいい。
「今やってみてください」
それで、
できるのか?
できないのか?
これだけの世界。