2500年前に孫武という方がいた。
その頃の中国は春秋時代。
そして、同じ時代に面白い人たちがいた。
それが
老子、釈迦、孔子、孫武。
この4人は今のアジアの基本的な哲学や在り方を築いた人たち。
この4人の聖人は実は4人とも同じことを言っている。
4人が違う風に観えるのはそれぞれ違った言葉で表現しているから。
武学をやっていくと「同じだ」ということを身体で体感することができる。
文字、言語というのは全体の宇宙を分ける作用がある。
そして、この分けたある部分を知ることを「分かる」と言う。
ということは分かれば分かるほど
それは細分化された部分を知ったということなので
分かれば分かるほど分からないことが増えることになる。
武学ではこれとは逆の作用の稽古をする。
分かる=分からないことを増やすのではなく、
「全部わかっている」がスタート。
そして、自分に必要なものだけ思い出そうという発想。
なので、武学での「学び」は基本的に外から学ぶことはない。
すべてDNAや細胞など天地宇宙自然から授かったものから学ぶ。
そういう意味では武道や格闘技とは真逆のことをやっている。