癒しの伝達。
その延長にパンチやキックがある・・・
そんなことを言われたらあなたはどう感じるだろうか。
実は冗談ではなく本当の話である。
前提が大事
TVでよく見る相手を殴り、蹴り勝敗を決める格闘技。
パンチやキックは相手を傷つけ相手を負かせるためのもの。
そんな思い込みがいつのまにか形成されて、それが当たり前であるようになり、疑いもせずに生きていると、パンチで相手を癒すなんていうことはあり得ないと思うでしょう。
しかし武術では、相手をより良くする、相手との調和を大前提に置いているのでパンチもキックも全てが相手を癒すためのツールになるのです。
目的や前提がすごく重要であることは、常にレノンリー老師から教えてもらっていますが、それを日常で体現できるかどうかが非常に重要になります。
だから、パンチやキックなど一瞬相手を傷つけるように見えることも、全ては前提のもとに相手を癒し、調和を体現するためのツールになりうるということです。
ゼロを体現し相手に癒しを伝達する
武術の目的は、一言で言えば宇宙の大調和の体現です。
宇宙の叡智をそのまま体現すること。
宇宙の体現。
それはゼロであり、無限大である可能性の探求です。
ゼロを体現し、大いなる宇宙の叡智で相手との調和を体現すること。
それは一言で言えば「癒し」です。
何かをしなきゃいけない。
自分が自分であるために、何かしなきゃいけない。
何かしなきゃいけない。
そうやって追われるように生きていることに、疑いを持ってみると、そこには「癒し」が不足していることに氣付くかもしれません。
癒しとは、自分が自分のままで、生きているだけで、それだけで素晴らしいのだ、ということを「感覚」で「今」この瞬間に感じさせることです。
全てを許し、全てを肯定し、全てを包み込み1つであることを表現する世界。
それが癒し。
ゼロは究極の癒しなのです。