武学体術の稽古はシンプルです。

功夫を積み重ねて、できるスピードと精度を高めていくこと。

五行錬功の2番目であるムスビの稽古も同様です。

再現性の問題

武学体術の稽古システムでは、その日のうちに「達人」のような技が使えるようになったりします。

しかし、その再現性が薄いので、次の日にできなくなってしまっていることも多くあります。

だからいつでも同じようにできるようになるために日々稽古していきます。

それが稽古の本質です。

誰が相手でも、いつでも何時でも「できる」ことを目指します。

再現性があることが、本当に重要です。

師匠はできるけど、弟子はできない。

そんな稽古形態を持つ武道家や格闘家の方が多い印象ですが、弟子は師匠よりも早く成長していくこと、これが本来あるべき指導者の成果ではないかと思います。

弟子を自分以上に早く成長させられる。

そんな再現性も探求したいところです。

ムスビの稽古における精度と速度

今までよりも高い精度でムスビを起こせるかどうか。

その探求が稽古の目標の1つです。

そして今まで1分かかったことが10秒になり、1秒になり・・・

そのように速度を上げていくことが重要です。

ムスビは起こせるんだけど、人によってその強さがまちまちだったりすることも多いので、誰が相手でも同じようにムスビを起こせることを目指して稽古していく。

だからさまざまな人との稽古が重要になるわけですが。

あとはその精度と速度をどこまで上げられるのかが、「可能性の探求」になります。