相手を変えようとする前に、自分がゼロになることが先決。

武学体術では自分のあり方のセッティングを重要視しています。

相手をコントロールするのなんて、無理。

そう言った前提から始まる稽古は奥深いものがあります。

ゼロポイントになると相手が自分になる

相手と自分は別の存在である。

そんな幻想を持って日常を生きている人が99%ではないでしょうか。

あなたはあなたで、私は私だから。

そんな価値観が今のこの世界の分離感を生んでいる元凶かもしれません。

実は全てがつながっていて、全てはわたしであるとしたら・・・

元々ビッグバン(という説が有力なのでその理論をベースに)からこの世界が始まったのだとしたら、全ては1つであったということになります。

つまり、あなたもわたしでありわたしはあなたなのです。

という事が腑に落ちると、ゼロに戻れば全てとの繋がりを思い出せるのだということを思い出す事が出来るはずです。

自分の緊張が取れれば相手の緊張も取れる

特に武術の稽古では自分の緊張が相手に伝播して、「うまくいかない」世界を「うまく」体現してしまいがちです。

そういう点で言えば、常に自分は思うように世界を創造しているのですが、思考ではちゃんと意図した通りに世界を創造したいと思っているので、その武學毉術に苛まれるのです。

そこで、やるべきは自分の在り方のセッティングです。

自分がずれていると世界もずれていく。

自分が整えば、自分の世界は整っていく。

それを対人で稽古して検証するとき、相手に自分の緊張が伝播している事実を認識して、自分の強張りや緊張をとっていくと相手の緊張も抜けていき、自分の意念が通りやすくなり「できた」という世界を創造することができるようになります。

結局は自分のあり方の問題だったということを強く認識することになることでしょう。