武学体術では「まっすぐ立つ」ことを重要視します。

これは武術の世界では站椿功(タントウコウ)として稽古法が確立しています。

まっすぐに立つだけで、相対的に自分よりも整っていないものをコントロールするようになる世界が広がります。

つまり、まっすぐに立つことが神に戻り、創造主として世界をつくり出す意識を取り戻すことにつながるのです。

站椿功でまっすぐに立つことができるとどうなるのか

站椿功により身柱を整えることで、相手との分離感がどんどんなくなっていきます。

いわば、調和できる在り方に修正され、人間が本来持っていた調和本能を覚醒させることになります。

そして、相手との差がとれ(悟りの状態)、相手も自分も自分だという状態になり、簡単にコントロールができるようになります。

これはただ、まっすぐに立つということだけで体現できます、

そして、この状態を「ムスビの状態」と呼び、この状態をキープし続け、相手との「間」を吊り上げ続けている状態を「マツリの状態」と呼びます。

武学体術の稽古ではこの部分が非常に重要で、相手とムスビが起こせないとその先の稽古には行けません。

整身整列の感覚

身を整え、列を整える。

身を整えるのは、物理的な骨格を整える七要(7つの秘伝)を正確に体現すること。

そして整列とは相手との関係性において、相手とリンクを起こして列を整えること。

要するに、エントロピーを下げることで、物体のポテンシャルエネルギーを高めます。

これを知識ではなく、「やる」というのがポイントになります。

さらに、実際にやってみたことを対人で検証していくことで、意識が世界を創っているだということを互いに認識していく稽古をやっていきます。