酔八仙之術では八仙人の術理を身体で体現する稽古をします。

その中でも漢鍾離(ホンツォンレイ)という仙人は面白くて、手の使い方に秘伝が山盛り存在します。

そんな漢鍾離という仙人の手の使い方についてみていく中で、手の神秘について触れていきます。

手の平と手の甲の使い方で変わる世界

わたしたちの身体にはまだまだ知られざる秘伝が山盛り存在します。

そんな最たる例が手ではないでしょうか。

実は手の平と手の甲ではそのエネルギーが全く違います。

手の平には神経がたくさんあり、エネルギーが出やすい構造になっています。

ですから、万が一敵意をもって手の平を相手に向けると、相手はそのエネルギーに威圧感を感じることでしょう。

しかし、敵意を持っていたとしても、手の甲を向けられたとしても、そこまで威圧感を感じません。

それこそが、漢鍾離の手の平の使い方なのです。

もちろん、敵意は持たず非常にニュートラルな感情で動くことがベースにありますが。

漢鍾離は酒瓶を抱えた仙人

漢鍾離の手の使い方はそのまま仙人の特徴に現れています。

それは酒瓶を抱えているという点で、お酒が入った大きい酒瓶を抱えている意識を持つと、そういったエネルギーになります。

もちろん、手の平は自分の方向を向きますから、自分と手との間にエネルギーフィールドが出来あがあります。それをレノンリー 老師は「サンクチュアリ(聖域)」と呼んでいて、そのサンクチュアリを守る意識で動くと相手がそのフィールドに入ったときにコントロールがかかりやすくなります。

これは実際に稽古してみないとわからないと思いますが、漢鍾離の基本的な手の使い方を知っておくだけで日常にも活用できます。

手の平と手の甲で出ているエネルギーが違うこと。それを活用した稽古システムがあること。

さらに深い世界が酔八仙之術では体感できます。