格闘技などで関節技を習得している最中の方もいらっしゃるでしょう。

相手の状態を無視して、関節技をかけるのは非常に難しいのではないでしょうか?

それは自分がやりたいことをやろうとして、相手を無視しているからであり、問題の本質はここにあります。

相手を無視せずに関節技をかけることができたら、今までよりスムーズに技が掛かるようになるかもしれません。

非常識な関節技の掛け方

柔道など格闘技で重要になる関節技の掛け方。

人間に存在する骨関節の構造を利用して相手を動けなくさせる技ですが、一度決まるとかなり強力なので怪我のないように氣を付けてください。

さて、今回ご紹介する関節技の掛け方は、「ムスビ」という状態を使って技をかける方法です。

ムスビというのは、武学体術の稽古システム「五行錬功」の2番目です。

このムスビとは、相手と自分が一体となる感覚であり、「相手も自分も自分です」という状態です。

この状態になると、思考は相手と分離してても、身体は相手と一体化してしまうのです。

身体の無意識レベルに働きかけるので、非常に強力であり、この状態になると関節技もすんなりとかかってしまいます。

思考が入らない禪の境地

いとも簡単に関節技がかかるムスビの状態とは、いわば思考が入らない禪の境地です。

いわゆる「悟り」の状態であり、それはなかなか辿り着けない場所とされています。

しかし、武学体術の稽古システムを活用すれば、五体満足な方であれば誰でも100%たどり着けます。

この状態で、相手との分離感がなくなってから関節技をかけると、相手としては「自分でやっている」というような不思議な感覚になります。

結果として、相手とぶつかることがなく自然と技がかかり、相手からの余計な敵意や悪意や復讐心を引き出すこともありません。

コレこそが、非常識かつ最強の関節技の掛け方ではないでしょうか。

酔八仙之術ではこういった、サブミッションの稽古も含め、自分をミソギ、ゼロ化して相手との差を取り(悟り)、ムスビを起こして技をかけていく繊細な稽古をたくさんやります。

世界中でここだけでしか体験できない価値があり、深い精神的な氣付きも多く得られます。

世界をより面白くしたいという志を持っている人だけが参加できる、秘伝の稽古場です。