もし戦場で仲間が殺されて、怒りに任せて行動したら・・・

死ぬ確率が格段に高くなるのは言うまでもないでしょう。

つまり、何かが起こっても感情を乱さない、感情が乱れたらすぐにその感情を回復させることが生きるための重要なポイントになります。

今回は感情、エモーションの回復について詳しく見ていきましょう。

感情(エモーション)の回復の重要性

人間は感情の生き物です。

ですので、感情を感じることは非常に重要なことです。

しかし、ときに感情任せになり感情にエネルギーを浪費しすぎてしまう人がいます。

怒りに任せてどなり散らして、人間関係を悪化させたり、いつまでも怒りの感情で我を忘れて大切な時間を浪費したり。

そういった人生の質を低くするような感情の使い方はあまりよくないので、さっさと回復させた方が得策です。

それが禮法のなせる技ですし、酔八仙の藍采和で稽古する「無力化」のスキルです。

感情がゼロに戻るときにそれがエネルギーとなり、前へ進む推進力となります。

エモーションの回復の稽古

エモーションの回復の稽古はシンプルです。

相手に少し強めの打撃を入れてもらい、その痛みや恐怖心から強張った身体をニュートラルに戻していくことを繰り返します。

しかし、その打撃も弱すぎたらそもそも意味がないし、強すぎると立ち直れないぐらいの痛みや恐怖心が生まれてしまうのでよくありません。

相手の力量に見合った、相手の状態より少し強めのエネルギーを入れることが鍵になります。

ですので、微細なエネルギーコントロールができる人でないと、その微妙なエネルギーの出し入れは難しく、うまく稽古にならない恐れがあります。

自分のレベルより少しだけ大きいエネルギーが入ってきて、それをゼロに戻せたときに、その無力化力が少しだけ向上していく。そうやって少しずつレベルをあげていくことで、いつの間にかエモーションの回復が簡単にできるようになってきます。