武学体術では礼法を起点にした稽古システムがあります。
礼に始まり礼に終わる。そんな日本の心を体現する稽古システムで、五行錬功という方法で5つのカテゴリを稽古していきます。
この記事では武学体術の稽古システムである五行錬功と礼の秘伝について詳しくみていきましょう。
武学体術の稽古システムの基礎
武学体術では非言語・対人が基本となり、相対力学をベースに稽古していきます。
その基礎が「礼」です。
レノンリー 老師が体系的にまとめて、再現性が100%である科学として世の中に出してくれた方法であり、7つの秘伝を整え身体を45度に傾ける方法です。
その礼で体現するのは、零すなわちゼロであり、ゼロ=無限大の極地です。
また、礼と霊(靈)は響きが同じ「レイ」ですが、霊とは見えないエネルギーのことですが、礼をすることでその見えないエネルギーをコントロールすることができるようになります。
つまり、礼によってゼロを体現し、見えないエネルギーをコントロールできるあり方が体現できることが基礎となります。
礼が基本となる五行錬功とは
五行錬功とは礼を基本とした稽古システムであることはお伝えしましたが、ここからは五行錬功の稽古法を詳しくみていきましょう。
まず、順番を確認します。
- 礼
- 禅
- 型
- 錬
- 劔
この順番で稽古をしていきます。
1番めの礼はお伝えした通り、ゼロを体現して、見えないエネルギーをコントロールできる状態です。
で、次の禅ですが、今度はその礼の状態をキープする稽古をします。
主に站椿功という方法で稽古します。1人(単)で示すと書いて禅なので、基本は1人でやりますが、そのチェックは対人で站椿状態になっているか確認します。
そして型。禅の状態で今度は套路を行い、動いてもエネルギーが乱れない状態を稽古します。
4つめの錬は対人での稽古です。
そして5つめの劔ですがここでは武器を使ってエネルギーコントロールの稽古をします。
これが五行錬功の基本的なところです。
そして重要なのが、最後にまた礼に戻るということです。
このように螺旋状に成長していく稽古システムが五行錬功です。