武術では片足での稽古を重要視します。

酔拳の元世界チャンピオンのレノンリー老師も片足立ちの重要性を話してくださいます。

今回は片足立ちの稽古について深掘りしていきます。

片足立ちの稽古の重要性

武術において、その型を披露するときに特に片足立ちの功夫が見られます。

フラフラとふらついたりすると即減点に繋がりますし、かなりシビアです。

それぐらい自分の在り方が投影されます。

そんな片足立ちですが、実は両足で立つよりも安定することが分かっています。

例えば、両足で立ってるときに前からドンと突き飛ばされると、後ろに2、3歩は動いてしまいます。

一方で、片足立ちだと前からドンと突き飛ばされても1歩だけ足を下げたら踏みとどまれます。

このように一見すると不安定に見える片足立ちは安定した状態になります。

実は、片足立ちの時には脳のコアがフル回転して制御しているので相手のエネルギーに敏感に反応できるようになります。

かたや、両足で立っている時には脳が休止状態で相手のエネルギーに対して反応が遅くなります。

片足立ちの稽古方法

基本的に片足立ちだけでの稽古は站椿功という方法で行います。

禮法の状態を片足でキープすること。

そして、それを対人で検証すること。

対人で「ちゃんとできてる」かどうかをチェックすることで、片足での站椿状態をチェックします。

片足ですからグラグラしやすいので、チェックする側は相手の站椿状態を優しくチェックしてあげます。

そして徐々にそのチェック方法を厳しくしていくと上達も早くなるでしょう。

さらに、片足の稽古方法として、蹴りの稽古が重要です。

蹴りは片足立ちで、相手に片方の足でエネルギーを伝達する方法です。

パンチよりも正確なエネルギーコントロールが必要となります。

良い稽古になるので取り入れてみてください!