酔八仙之術で体得する8人の仙人のうち唯一の女仙人「何仙姑」
詠春拳がベースになった何仙姑では基礎的な手の使い方として5つの形を学びます。
まずは動画をご覧いただいた方が早いかと思いますので、こちらをご覧ください。
何仙姑と詠春拳に共通するエネルギーの方向性
何仙姑と詠春拳では手の形が違います。
しかし同じ五大手形というくくりでご紹介しているのにはポイントがあります。
それは手の使い方が5種類あるのではなくて、 エネルギーの方向性が5種類あると言うことです。
詠春拳では特に多くの手の形が出てきますが、それらはほぼ全てエネルギーの方向性を意味するものです。
そう言った認識で動画を見たり稽古をしたりしないと、やっている動作に惑わされてエネルギーの方向性を間違える可能性があります。
なので、まずはエネルギーの方向性を感じながら手の形をマスターできるように詠春拳の稽古を通じて身体にエネルギーの流れをインストールしていきます。
エネルギーを繊細に感じながら稽古する
特に詠春拳の稽古をしたことがある方なら分かると思いますが、微細なエネルギーコントロールを瞬時に行う相対力学の稽古です。
相手の正中に対してまっすぐ意識をかけておかないと、すぐに相手に正中を取られてしまいます。
そんな中で相手の攻撃に対して自分の正中を守るエネルギーを出す必要があります。
そこで登場するのが詠春拳の五大手形。
相手の攻撃に対して、瞬時に手を出し自分の正中を守りつつ攻撃する。
それを力みではなくてエネルギーで行う。そのエネルギーの起点になるのが意識であり、相手の正中に意識をまとわりつかせる意図、正中念動です。
この感覚を養うことで何仙姑の本質を体得していきます。