酔八仙之術という酔拳の講座の中で稽古する、女仙人「何仙姑」

今回ご紹介するのはその套路。

まずは動画をご覧ください。

何仙姑では弥勒手という手形で稽古していきます。

その手の秘密について触れておきます。

何仙姑の弥勒手

弥勒手形とはまさに弥勒菩薩の手の形です。

なぜこの形なのか。

それはこの形にすることで身体全身のエネルギー状態が整うからです。

具体的には、薬指の第一関節あたりに親指をくっつけることで、全身への電氣信号の流れが正常化すること。

薬指は全身を司る指であり、その薬指とニュートラルな親指をリンクさせることで身体の氣のめぐりがよくなります。

そんな弥勒手は武学の基礎となる志体術(こころざしたいじゅつ)において、弥勒波という套路でも使われています。

弥勒手を使うことで身体のエネルギーの流れを整え、禮法で培ったゼロエネルギーにブーストをかける働きがあります。

何仙姑の弥勒手にも同様の効果が期待できそうです。

何仙姑の套路の練り込み

何仙姑の套路の練り込みの重要性やそのポイントについてはこちらの記事で詳しくお伝えしています。

重要なのは、骨格構造を構造を正確に創ると言うこと。

脚や手といった物理的なポジションが特に大事で、歩形である弥勒馬と言う馬歩では脚を少し内股のように締めることで金的を防ぎつつ、相手にエネルギーを入れさせないことができます。

また、脚はもちろん手でも正中線を守ります。そして攻撃と防御を同時に行うことが最大の特徴であり、正中線への意識を切らさないことが重要になります。

そう言った対人稽古で培った感覚をベースに套路を練り込むことで、本当の意味で套路が意味を持ってきます。

ただ形だけ真似するのではなく、なぜやるのか、その意味まで理解することで、何仙姑の套路は深みを増していくのです。