體術は英語でマーシャルアーツ。身体を使ったアートです。芸術です。

そんな體術を伴う武術は音楽とも密接な関係があります。

音楽といと、楽曲というイメージがありますが、大きくは「リズム」と「音階」に分かれます。

武術とリズム

音楽において、元々は打楽器がその源流にあります。

木や竹を叩いてリズムを奏でる中で、その中に音階があることを発見し音階楽器が出来ました。

ですので、まずはリズムがあったということです。

おそらくこれは宇宙の始まりや進化と合致するところかもしれません。

まずはリズムを感じることが重要であり、例えば自分という人間においても、感情や体調の周期的なサイクルであるバイオリズムを感じることがあります。

これも言ってしまえばリズムの一種です。

要は、人それぞれに固有のリズムがあるということです。

それは呼吸も同じです。そう言ったリズムを感じることで相手との調和や相手との分離を体現できる。

それが稽古の基礎に根付いているということです。

それをより武術的に稽古するのが韓湘子の稽古です。要は迎撃システムとしてリズムを活用した稽古をします。

武術と音階

武術において禮法が非常に重要な意味合いを持ちます。

禮に始まり禮に終わる。

まずは禮法ありきですが、その禮法で「奏上」という方法があります。

例えば自分の志やマントラを声に出して言葉にしていくわけですが、そこに付随する「音階」が重要になります。

自分の身体のスイッチが入る音階があるのです。

それをコントロールすることで、より自分をゼロに近づけることができるようになります。

より主体的な存在として、この宇宙の創造主的な立場に戻るための重要なエッセンスが音階と言えます。

こういった要素を踏まえて、武術と音楽は切っても切れない存在だと言えるでしょう。