人間は常に進化してきました。
時代と共に変化して適応する。それを進化と呼びました。
しかし、昨今の武道に見られる変化を恐れ嫌う風潮、他者との分離によって守り抜こうとする意思を感じると違和感が起こる。
真の武術とは常に進化させ続ける主体を持ってこそ体現されるのではないか。
進化の本質をつかむ
武術は常に進化させ続けること。
師匠からの教えを「全て正しい」と盲信することなく、自分で体得しさらに活用する中で進化させていく。
そうすることで自分だけの武術になっていく。その進化で自らも進化していく。
それが進化の本質をつかむことに近づく。
人は往々にしてステレオタイプになりがち。誰かが正しいと言うことを検証もせずに正しいと思い込む。
洗脳される方が当たり前になりすぎた昨今において、常に検証し自ら実証し続ける武術は本質に近い。
進化させる意図をもつ
何かを体得したらその技に固執することはエネルギーを滞らせることになる。
常に進化させる意図を持つことで進化の本質に近づく。
自らが体得した技もそこで満足してしまうとその慢心が退化を招く。
死ぬ時が最強になる武術とは常に自分のなかで洗練させ、進化させ続ける意図があるから身についていくもの。
武術とはそういうものである。