武術の型には起式(チーシー)と呼ばれる動作があります。

型の練習をする場合は、この起式から練習することになります。

今回はこの起式について見ていきます。

起式の種類と意味

起式は七勢と同じ読み方で「チーシー」と読みます。

つまり

起式では七勢を整えることが目的となります。

要するに、直首、開胸、平腰、弛脚、墜手、遠観、中心この7つを整えることで型を始めるセッティングをするということです。

そして、起式は流派によって様々な種類があります。

洪家拳では洪家拳の起式が、太極拳なら太極拳の、蟷螂拳なら蟷螂拳の起式があります。

種類はたくさんありますが、全て共通して、その目的は七勢を整えて、型をやる上での基本的なセッティングを完了させることです。

武術の型をやる目的

武術を志す人にとっては型は避けて通れません。もちろん表演武術であれば、綺麗な型を披露して、演武大会などで勝ち上がるために型稽古をするかもしれません。

しかし、それ以外の人でも型をやる意味はあります。

結論から言うと、型をやる目的は自らの意志と身体の動きを合わせること。正確な身体操作を身につけることで、自分の意識通りに身体をコントロールできるようになること。

つまり、心意體統一が目的となります。

心意體の3つが統一された状態が志を成就するために最適な状態となります。

心も意識も身体も唯一の目的である人生のゴール「志」に向かって全力前進できる状態になる。

それが型の目的です。

日々の型稽古をちゃんと目的意識を持って取り組むことができれば素晴らしい人生を送ることにつながりますね!