見えないものを見えない状態でコントロールしようとするとうまくいかない。

陰陽術はまさにそれで、見えない「呪い」などはその状態では扱いが非常に難しかったりします。

そうなると、天性の才能を持つ人だけが使えるものとなり、普遍性や科学性は失われていきます。

しかし、見えないものを見える形で練習すれば、そこには普遍性や科学性、再現性がともなってきます。

見えないものを見える形で取り扱う

例えば「氣」のように目に見えないもの。

それも目に見えるボディ、要は身体を使うことで体感できるし、目の前に現象化させることが可能となります。

そのことにより、氣というものが存在するかもしれないことを目の前で証明することができます。

このように目に見えないことを目に見える形で現象化されることが重要です。

陰陽術も同様に、目に見えない状態で取り扱うのではなく、まずは目に見える身体を使って稽古することで、その術理を体得しやすくなります。

目に見えないエネルギーで相手をコントロールするには

目に見えないエネルギーで相手をコントロールする。

まさに陰陽術のような技ですが、これも、まずは相手に直接触れて相手をコントロールできるところから始まります。

例えば、相手を寝かせるという事象において、物理的に相手を寝かせようとすると、自分の無駄な力みが稼働して、相手は寝かされないようにするでしょう。

特に、自分と敵対関係にあったりすればなおさらです。

そのような時はまずゼロ化が必須。

自分の力みやエゴを捨て去ることで、相手と同化する。

それができてようやく寝てくれるという事象が体現できるかもしれません。

そうなれば、あとはその接触感覚と距離を離していくだけ、皮膚に触れていなくてもコントロールができるようになったら、あとは少しずつその距離を離していけば、相手に接触していなくても相手がコントロールできる陰陽術のようなものも使いこなさるようになるかもしれません。