多くの人が武術を勘違いしています。

武術というと、どんな技を使うのかとか、どんな流派なのかとか質問する人がいますが、武術は「全部」です。

今回は武術の本質について詳しく見ていきます。

パンチはただの腕の曲げ伸ばし運動

パンチに名前をつけて、技のように認識していることは多くあります。

流派によって違う技のように認識されがちですが、冷静に考えたらパンチは曲がった腕が伸びていく現象に他なりません。

そこに多少の違いはあれど、腕の曲げ伸ばし運動であると捉えるとその本質が見えてきます。

逆に、それを別々のもののように認識するとその本質からは遠ざかっていくのです。

だからこそ、レノンリー老師はその本質を見失わないように、共通言語として「腕の曲げ伸ばし運動」と表現して伝えてくれます。

そうすることで、その本質が理解しやすくなるからです。

分離していたものを統合していくのが武術の本質

全ては1つである。

そんな最終地点に帰結するためにどんどん統合していく。

それが武術の稽古形態であり、本質です。

さまざまなパンチの種類を別々のものであると認識していたのでは、その本質に辿り着くことは永遠にありません。

逆に、パンチというものはあくまで腕の曲げ伸ばし運動である、と抽象度を高めて理解できれば、それはパンチという概念がアウフヘーベンされたということになります。

そう言った統合の過程を積み重ねていくことで、武術の真髄に近づいていきます。

武術とは全てであり、全てをやるのが武術。

まさに武術とは人生そのものであり、生きる意味そのものなのかもしれません。

これを頭ではなく身体で理解することが重要であり、そのためには同志との稽古以外に体得の道はありません。

頭で色々と考えてしまう前に、天人統合禮法をしてゼロ化して同志と稽古するのが良いのかなと感じます。

稽古したいですね！