武術とは、自分も負けないし相手も負けさせないということを体現するための技術です。

攻撃するという概念がなく、ただエネルギーをコントロールします。

エネルギーを制御して主体的に世界を創造していく創造主のスキルが武術です。

宇宙の原理原則を体現する

もし、自分より断然大きな相手が来たときに、自分の筋力に依存する方法で相手をコントロールできるでしょうか?

恐らく、ほぼほぼ無理ですよね。

ですが、自分自身の内側の宇宙とつながり自然を体現できると、相手をコントロールできます。

それは自分の内側の宇宙とつながることで、相手の宇宙とも繋がっているからです。

宇宙大自然の理を体現し、相手との調和を体現する。

それが武術の在り方であり、武術で稽古していることの本質です。

ですので、何か技をやるのではなく、「自然をやってる」というのが最も適切な表現かもしれません。

殺人術でありながら殺人しないという技術

元々、武術は人殺しの殺人術から生まれた技術です。

誰かを殺すと、逆に仲間や家族が殺される。

そしてさらに相手に攻撃を加えると、倍になって帰ってくる。そんな闇の歴史から生まれたのが武術です。

ですので、相手を攻撃して破壊することは、しないというのが基本にあります。

いかに、相手を悪者にしないか、相手を味方にするか、という点が前提にあります。

ですから、いかに相手と敵対関係にあったとしても、相手を守りながらコントロールするというのは当然のことなのです。相手と調和して、相手を安全にコントロールすること。それが武術を志すものとしての流儀でしょう。