たくさんのことを学び、本質が見えなくなる。

今の学校教育ではこのようなことが起こっています。

武術ではたくさんのことを学ぶのではなく、1つのことを学びさまざまなことに応用して言うという稽古をします。

1つの原理を学び応用する

どうしても色々なことに興味が生まれ、色々なことを学びたくなるのが人間です。

意識が高い人であれば尚更ですが、冷静に考えると、色々なことを学ぶことでどんどん分離感が強くなり、どんどん複雑になり、どんどん遠くなっていくのかも知れません。

武学体術ではその逆をやります。

1つのことを学び、どの1つのことをどんどん探求することで、結果的に多くのことができるようになる。

1つの原理原則をさまざまな角度から学び稽古して体得して活用していく。

その本質的な稽古システムが武学体術の五行錬功と言う稽古システムです。

ゼロの演繹

1つの原理原則とはまさにゼロの体現であり、禮法によるゼロ化です。

自身を禊ぎゼロに戻すことを稽古して身につけ体得することで活用していく。

言うなれば、さまざまなことを学びゼロに辿り着こうとする「帰納的な学習」ではなく、最初からゼロを学びそれをさまざまなことに応用していこうという「演繹的な学習」です。

ゼロを応用すること、それは無限大の可能性を開いていく行程ですから、自分の人生や自分の世界の可能性が開いていくと言うこと。

今まで無理だと思っていたことが急にできるようになったり、想像もしないような現象を起こせる可能性が出てくると言うこと。

ゼロの演繹的な稽古の基礎は禮法であり、その基本となる七要=7つの秘伝の稽古こそが、原理原則の稽古そのものなのです。