相手から反論を引き出し、相手とぶつかることありませんか?
自分の正しさを相手に押し付けると、相手は嫌がりますよね。
普通のことですが、案外できなかったりします。
それを実際に稽古する方法があります。
相手から反論を引き出さない拳
いわゆる、グーに握った拳を相手にぶつけて相手をコントロールしようとしても、相手から反論が返ってきて、動きたくないというエネルギーを引き出してしまいます。
それは、そのグーの拳が相手にとって受け入れたくないものだったからそのような反論を引き出してしまいます。
それでは、相手から反論を引き出さない拳とはどんな拳なのか。
それは相手の身体が創る拳です。
つまり、相手に接触するまでは無形の状態で、あえて形はつくらずに、相手の身体に接触した瞬間に生まれてくる形を意図します。
そうするとあら不思議、相手の身体が創り出した拳なので反論が返ってきません。
これを龍形拳とか龍眼手と呼んでいます。
相手から反論を引き出さない在り方
日常で拳を相手にぶつけるシチュエーションはほとんどありません。
ですから、少し応用しないと日常での活用まで落とし込めません。
相手から反論を引き出さない在り方とは、相手の身体によって創られた拳の在り方です。
つまり、自分の在り方も相手によって創ってもらうことで、相手から反論を引き出すことは無くなります。
孫子の兵法ではこれを「彼を知り己を知れば百戦危うからず」と言い、まずは相手を知ることを最優先に考えなさいと表現しています。
言い換えれば、相手を感じて相手が求める自分になれば、そこに争いは生まれないということ。
そこに自分の軸も保てていれば、自己不敗の状態が体現されます。
自分を曲げるのではなく、自分も軸を保ちやりたいことをやっている状態において、相手によって自らの在り方を決定するということです。
これを日常で活学すると人間関係がめちゃめちゃ良好になりますのでおすすめです。