北派武術の入門套路と言えば、入門長拳が一般的です。
しかし、套路が長過ぎてそこで挫折してしまう人が多いのも事実。
そこでレノンリー老師は新しい套路を創造。
それが「五行北拳」です。
五行北拳とは
五行北拳は長拳の重要な要素と五行をミックスして北派武術の基礎的な要素を全て盛り込んだ套路です。
歩形や拳や指、掌の使い方、そして五行のエッセンスがぎゅっと詰まった簡単だけど難しい套路です。
練りこめば練り込むほど、重要性が理解できる事でしょう。
まさに武術の入門套路にピッタリです。
酔八仙之術ではまずこの五行北拳の套路を覚えてから始まります。
それは武術の基礎的な歩形など基本が身に付くからです。
特に、歩形や身体の使い方を理解するにはもってこいの套路ですから、基礎を身に付けたい人にとってはまず習得するべき套路かもしれません。
五行の要素
レノンリー老師は多くの武術套路を考案して創造していますが、その多くに五行の要素を入れ込んでいます。
五行には相克関係があり、そういった意味で「陰陽」の重要性を身体で理解することを求めているのかもしれません。
常に「強い」ことなどなく、相手によって強さの関係が変わる相対力学を体現するためには五行の理論はピッタリです。
そして、それを実際の運動ラインとして身体に練り込むことで、五行のエネルギーを身体で体現できるようになり、理屈ではなく体感として、感覚として理解する事ができるようになります。
五行北拳ではこの五行理論を身体に練り込む事ができ、エネルギーとして五行を感じる中で相克関係を体現し相対力学を実践する事ができるのです。