わたしは完璧な人間だ。

そう言った思い上がり、ズレることはないという間違った自信が自分をどんどんズレた方向に導いていく可能性があります。

人間とはズレるものであるという大前提を持って初めてズレない道を歩めるかもしれません。

人生の方向性がズレていく

方向性からズレるというのはよくあることです。

目指している方向性があって、そこに向かってたはずがいつの間にかちょっとずつズレていつの間にか違う方向に行く。

世のため人のために商品を作って販売していたはずが、いつの間にか利益を得ることが目的になり、世のため人のためにという方向性からズレていく。

よくある光景です。

それは自分自身の内部で大きなズレを生じているからかもしれません。

自分の内部でのズレが具現化して、目の前にズレた世界を生み出す。しかし当の自分はそのズレに氣付かない。それどころかズレた自分から見た世界がズレているので、そっちがズレているように感じてしまう。これはよくある落とし穴ですが、笑い事ではありません。

自分もいつそうなるかわからないからです。

方向性がズレたら戻す

自分が何のために生きているのか。その人生の方向性はずれてはいけません。

しかし生きているとどんどんズレていくもの。

特に、自分の人生の方向性が明確になってないなら尚更です。

身体が向かいたがっている方向性から全然違う方向に進んでいる人は多くいるでしょう。そうやってズレてしまった時にやるべきは、まず自分がズレていることの認識です。

ズレていることを認識できないと、戻すという意図が生まれませんから。

ですので、まずは自分のズレが認識できる感性を養わないといけません。そのためには「ズレてるかもしれない」という視点を常に持ち、ズレてるかどうかをチェックすることが必要不可欠です。

自分がズレてるかどうかのチェックは、目の前の人の身体を通じて行います。ズレていなければ相手とムスビが起こり、そこに調和が体現されるはずです。

しかしズレていれば、相手との分離を創造するはずです。

そうやってズレを認識して、ズレていたら禮法で元に戻す。そうすることで大きくズレることなく、人生の目的を達成できるはずです。