武術はエネルギーコントロールの稽古です。
その中でも手の形は非常に重要かつ、エネルギーの流れを体得するのに非常に便利な稽古です。
今回は指先の方向にエネルギーが向かうと言うことについて深掘りしていきます。
指先の方向にエネルギーが流れる
お店などで「どうぞこちらへ」と指を揃えて案内されると、そちらに身体が動きますが、これは指先の方向にエネルギーが流れているからです。
しかし、指が全部バラバラだったら・・・
それはエネルギーが分離してしまっているので、エネルギーが乱れます。
このことから指先の方向にエネルギーが流れると言うことがわかります。
指導者という言葉も指を指して導くと書くことから、指先のエネルギーは体感しやすく活用しやすいものであることがわかります。
エネルギーコントロールの応用
武学体術において、指先を全てくっつける手の形を通背手(つうはいしゅ)と呼びます。
指先をくっつけることでエネルギーコントロールがより簡単になり、相手をコントロールしやすくなります。
このときの状態を繊細に身体に覚え込ませることで、エネルギーの流れと相手の反応を体得し、応用していくことが可能になります。
例えば、足先も同様ですし、頭や肩、肘でも同じような感覚で相手をコントロールできるようになります。
これは指先から流れるエネルギーの流れを体得することでそれを応用した結果できることなので、まずは通背手でエネルギーの流れを体感し体得するのが近道です。
エネルギーを相手に出して、それを循環させること。
功夫を積めばその稽古がさまざまなことに応用できるようになるはずです。