武術の稽古には站椿功という方法があります。

かなり有名な稽古法で、武術に真剣に取り組む方が一度は通る道です。

しかし、正しくできているかどうかまで確かめる人は少ないようです。

站椿功でゼロ化をキープする

武学の稽古システムには五行錬功というのがあります。

禮にはじまり禮に終わる。

そのシステムにおいて、禮によるゼロ化を体現した後にやるのが禪です。

要するに、ゼロ化を達成しそれを維持する稽古です。そして、それが站椿功です。

ただ、站椿功は中禪にあたるので、武術的な用法では少し腰を鎮めて高さを下げて歩形をとった状態です。

その状態でゼロ化をキープするのが站椿功です。

ゼロ化をキープする感覚

ゼロの状態は掴みようがない感覚。

できるようで、できない。

できないようで、できる。

そんなつかみどころがない状態をキープすること。

それはもはや、感覚の世界です。

そして、キープしようとする意思が大切になります。

キープし続けることで、時間的な軸でゼロをコントロールすることができるようになります。

まずはこの時間の流れの中でのゼロ化の体現が重要です。