映画「酔拳」の中でジャッキーチェンがラスボス殺し屋鉄心との戦いで次々と8人の仙人を繰り出していく。

それに無影拳で対抗する鉄心・・・

白熱した戦いの中で、徐々に追い込まれていくジャッキーチェン。

そして最後に8人目の仙人を出す時に、その仙人を覚えていないという事実が判明・・

その唯一覚えてなかった仙人・・・それが何仙姑(フォーシングー)です。

何仙姑の第一套路

実際に、映画の中で套路の場面は出てきませんが、レノンリー老師がまとめた何仙姑の第一套路は、基本的に16個の手形をベースに構築されています。

微細なエネルギーコントロールを套路を通じて練り込むことで、身体の使い方や意識のコントロールを練り込んでいきます。

酔八仙之術と何仙姑

映画の中では女仙人として少し小馬鹿にしたような伝えられ方をしていた何仙姑ですが、実は詠春拳をベースにしたとても実践的で交戦的な武術スタイルです。

身体の微細なエネルギーコントロール、相対関係における正中の重要性、意識の重要性を稽古するにはうってつけの仙人です。

実は、酔八仙之術の4期頃までは直伝コースでかなり重点的に扱われていたのですが、参加者がついていけずにお蔵入りになったようです。。

酔拳の達人であるレノンリー老師はその引き出しの数がものすごく多くて、その引き出しを開ける事ができれば、相当な量の情報が引き出せます。

しかし、当時は何仙姑の引き出しが開いたものの、難しすぎて誰も習得できそうになく、一度お蔵入りになったのではないかと推測します。

それでも、微細なエネルギーコントロールや身体の使い方が習得できると、隙がなく相手を意のままにコントロールする武術の奥義である先の先の習得に繋がるなど重要な稽古であることは間違いありません。

現時点で、何仙姑の稽古をする予定はありませんが、酔八仙之術の八仙コースでは1仙人ずつ半年スパンで練り込んでいるので、あと1年くらいしたらまた何仙姑の稽古に入るかもしれません。

その時までにしっかりと稽古できるように、日頃から日常にて基本である七要や七勢、禮法の精度を高めておこうと思います。