悟りをひらくためには、まずは分離された世界に生きていることを認識する必要があります。

そのためには、抽象度を上げるのではなく、抽象度の外に出る必要があります。

それを体現するのが武術であり、そのための学びが武学です。

思考の枠を外す

思考によって争いが起こっている世界。

武学は思考を使いません。

今自分に起こっている思考による、無意識の枠があることを認識すること。

言語の壁、国、宗教・・・

分離されることで悟りから遠ざかっていきます。

悟りとはその差を取ることであり、全てが1つであったことを思い出し、それを体現することです。

自分の心と意識と肉体の差をとる。

そうすると「繋がっていたこと」を思い出します。

それが武学の命題であり、武術の命題です。

身魂磨きとは

元は傷1つも付いていないツルツルの状態であった魂に、たまたま埃が付いてくすんでいるだけ。

なので磨けば元のツルツルの状態になる。

そういった発想が武学には基本コンセプトとして存在しています。

そして、それを身体で体現していくのが武学の稽古です。

いくら思考で理解できていても、できてなければ使えませんし、自分の正しさの中に入り、相手の正しさと調和することができません。

相手の正しさと自分の正しさを調和させて、統合していく在り方こそが悟りの状態なのかもしれません。