ムスビ。

それは他者とのつながりを思い出させてくれる現象。

武学体術でミソギが完了すると起こる現象「ムスビ」その起こし方について詳しくみていきましょう。

ムスビ(産靈)とは

ムスビとは産靈と書くので、靈を産むという意味と捉えられます。

そして靈(ヒ)×靈(ヒ)=「ビ」という響きになると捉えるとより深い靈=零=ゼロと捉えることができます。

ゼロになると無限大と同義になるため、全てとのつながりを思い出すことができます。

全てが1つであり、1つが全てであることが体感できる状態。

武学体術ではそれをムスビと呼びます。

それはゼロの体現であり、ミソギが完了すると即起こります。

もっと言えば、ミソギの精度によってムスビの強さが変わります。

精度高くミソギができると強力なムスビが発生し、「あなたもわたしもわたしです」という状態になります。

ムスビ(産靈)の起こし方

先ほども述べたように、丁寧にミソギを行うことでゼロに近づいていきムスビが起こります。

ではミソギはどうやるのかというと、禮法という方法によって行うのが1番簡単で確実です。

禮法とはゼロになるための方法のことで、武学体術の初心者は正体礼法という「お辞儀」をすることでミソギを体現します。

さて、お辞儀といえども、それは非常に繊細でただ身体を折り曲げるだけではミソギの精度は低いままです。

そこで重要なチェックポイントが7つあり、それを七要(7つの秘伝)と呼んでいます。

  1. 頚椎
  2. 胸椎
  3. 仙骨
  4. 爪先
  5. 指先
  6. 正眼
  7. 正中

この7つを整えると正確な正体礼法を実行するためのセッティングが完了しますので、その状態で45度の礼をするとミソギが完了し、ムスビが起こります。

七要については一朝一夕でできるものでもないので、より繊細に整えられるように同志と日々稽古して洗練させていくのが最も確実で近道です。

いつかあなたと一緒に七要の稽古をできるのを楽しみにしています!