自分が武学に出会って一番感銘を受けたのは、伝承者であり師匠であるレノンリー老師の自然さでした。

本当にその辺に生えている木のような自然さ。

時に大木のように、時に草花のように。

風にそよぎ、ゆれる自然さ。

それがゼロなのかもしれないし、無為自然なのかもしれません。

無為自然になる

よく言われる「自然体」という言葉。その本質はおそらく無為自然であることです。

そして、無為自然になることと、無為自然でありつづけるこもは違います。

まずは無為自然になること。

それは武学のゼロ化稽古で培えます。まさに、七要でのニュートラル体現こそがゼロ化であり、日々練り込むことでよりゼロに近づいていく。

そのゼロセンスを磨くことがまず先決です。

そしてゼロが体現できるようになったらその無為自然さを対人関係でも維持できるように、対人稽古を積み重ねていきます!

無為自然であり続ける稽古

無為自然になっても、目の前に苦手な人が来たりネガティブなエネルギーを加えられると途端に無為自然から外れてしまうのが人間です。

だからこそ稽古が必要です。

武学では、相手に掴まれたり捻じられたりする中で、いかに自分を無為自然に保てるかどうかの稽古をします。

無為自然であれば相手と調和し簡単に脱することができる状況も、力みや緊張が生まれて不自然になると途端に相手と分離して対立します。

だからこそ、正確な無為自然が身についていきます。

そして動きの中で、どんな状況でも無為自然がキープできるようになっていき、本当の達人・仙人へと近づいていきます。