人生において最も大切なもの。
それは「人生の目的」です。
要は「何のために生きてるのか?」「何をしたら喜んで死ねるのか?」ということです。
武学ではこれを志(こころざし)として最も大切にしています。
本日は目的意識についてレノンリー老師が話している動画を元に、目的意識について理解を深めてみたいと思います。
何のためにという目的意識
レノンリー老師が初めて武学に出会うきっかけとなった師匠がいます。
その師匠に呼ばれたレノンリー老師は師匠のボクシングジムに行くことになります。
そこでたまたま道場破りが来ていました。
その人はおそらく格闘技をやっていてガタイが良く大柄な相手。
小柄な師匠はなんとその道場破りを片手で倒してしまったとのこと。
そんな師匠に出会い「これだ!」と思ったレノンリー老師は「武術を教えてください!」と直談判します。
しかしそこで師匠から言われたのは「何のために?」という言葉でした。
目的意識がないとズレる
何のために武術を学びたいのか問われたレノンリー老師は「強くなるため」と答えます。
すると「誰より強くなりたいの?」という質問が師匠から返ってきました。
レノンリー老師は「人より強くなりたい」と答えます。
すると「どんな人?」と質問が返ってきます。
「喧嘩強いやつ。格闘技やってるやつ」と答えます。
すると「男、女どっち?」と聞かれたので「男」と答えます。
さらに「何歳?」と聞かれたので「20歳くらい」と。
「そいつはどんな格闘技やってるの?」と返ってきた時に「キックボクシング」って言ってしまいます。
「何年ぐらいやってるの?」と聞かれ「10年ぐらい」と答えると、「10年やってるやつも色々いる。ヘボいやつ、市内チャンピオン、県チャンピオン、全国チャンピオン色々いる。どれや?」と聞かれました。
そこでレノンリー老師は「全国チャンピオン」と答えます。
すると、
「お前は格闘技やってて、キックボクシングで、男で、20歳で、10年やってて全国チャンピオン、よりも強くなりたいってことだな?」と言われます。
そして「わかった」と言われ、上半身裸になってグローブをはめてリングの上に上がることになります。
リングの上でキックボクシングの練習が始まり異変に氣付くレノンリー老師。
「いやいや、師匠違います!僕がやりたかったのは師匠のような武術です!」
「師匠のように片手で相手を倒せるようになりたい!」と伝えるも、師匠からの答えは・・・
「何で?」
・・・
「いや強くなりたいから」
「誰より?」
・・・
また同じ問答が繰り返されます。
それはいわゆるターゲティングです。
誰に対して何をするのか決まらないとやることが決まりません。
つまり、目的意識が全てのベースであり、それがなくてはターゲットも定まりません。
これは人生についても同じことが言えるのではないでしょうか?
人生において最も大切な目的とは
人生における最重要なこと。それは人生の目的です。
自分が何のために生きていて、何をしたら死ねるのかを定めておくということです。
つまりそれは方向性であり、人生において向かうべき方向です。
その目的がない人生は、羅針盤を持たずに漕ぎ出す船のようです。
どこに向かうか分からない船はやがて進路を決められず彷徨うことになるでしょう。
もしかしたら、荒波に揉まれて沈没してしまうかもしれません。
しかし、方向が決まっていれば、しっかりと目的地に向かい進むことができるでしょうし、少々の荒波も克服することができるかもしれません。
目的意識とはそれ自体にものすごいエネルギーが宿ります。
レノンリー老師はそんなことを伝えようとしてくれているのかもしれません。