天之御中主。

天の理を表す文字として本来の機能を隠されてしまった漢字が靈です。

靈の本来の意味と一靈四魂、聖学について触れていきます。

靈とは

靈という字は、今では霊という簡易文字に書き換えられていますが、旧字では靈でした。

これは、天之御中主(雨)から3つの口で巫女がおろすという意味です。

つまり、天という全情報から「思考」「精神」「肉体」という3つの入口を使って情報をおろしていると捉えることができます。

こちらの旧字でないと、本来のエネルギーとリンクできないため、霊ではエネルギーが発動しません。

さて、そんな靈には見えないエネルギーという意味があり、同じ響きである、禮や零にも同じ意味があると考えられます。

そして靈は「ヒ」と読みます。

一靈四魂では直靈と書いてナオヒと読みます。

一靈四魂と聖(靈知り)

古神道のベースになる一靈四魂という概念と靈という概念は非常に密接な関係があります。

一靈四魂の靈とは直靈のことであり、宇宙根源エネルギーを意味します。

そんな1つの情報、いわゆる太極から陰陽に分かれ、四象に分かれていく宇宙の真理を表していますので、靈という字は宇宙そのものであるとも捉えられます。

つまり宇宙を知る、全てを知るということが「靈知り」であり、聖学の意味するところです。

古来から、「ヒジリ」の他に「モノシリ」「コトシリ」と3つがありましたが、いつの間にかヒジリが姿を消して、モノシリ・コトシリだけが残りました。

本来は最も大切であるはずのヒジリが隠されてしまったのには、重要な意味があるのかもしれません。

今だからこそ、そのヒジリにこれからの人生をより豊かに生きるためのヒントが隠されているのかもしれません。