日本には日本書紀に書かれた五大神勅というものがあります。
いわば、日本人として最も大切にすべき5つの指針です。
今回は五大神勅について深掘りしていきます。
五大神勅とは
以下、5つの神勅が伝わっています。
- 天壌無窮の神勅
- 宝鏡奉斎の神勅
- 斎庭稲穂の神勅
- 神籬磐境の神勅
- 侍殿防護の神勅
それぞれ1つずつみていきましょう。
天壌無窮の神勅
最も大切な神勅と言える天壌無窮の神勅。
この地球はもちろん、宇宙全てを恒久平和な場所に次元上昇させなさいという神勅。
なので全人類はこの神勅を元に、より平和で差別や貧困のない安寧な場所にしなければいけません。
宝鏡奉斎の神勅
常に鏡を持ち歩きないさいという神勅。
日本に伝わる三種の神器の1つに八咫鏡があるように、日本人と鏡というのは密接な関係があります。
カガミから「ガ」を抜くことでカミに戻ることから、自分が神であり創造主であったことを忘れないようにするための神勅です。
斎庭稲穂の神勅
斎庭稲穂の神勅については、こちらの記事に詳しく書きましたが、日本人はお米を食べなさい。
お米を通じて世界をより良くしなさいというメッセージ。
お米というのは昔は通貨の役割をしていたので、経済的なメッセージとして解釈される方もいますが、お金がない世界というのが本来のあるべき姿であるはずなので、お金という解釈では抽象度が低いでしょう。
そうではなくて、エネルギーという観点で見て相互に循環し合う豊かな世界を創りなさいというメッセージだと捉えます。
神籬磐境の神勅
いわゆる、天壌無窮の神勅、宝鏡奉斎の神勅、斎庭稲穂の神勅が三大神勅と呼ばれ、ここからはさらに2つ加わり五大神勅となります。
神籬磐境(ひもろぎいわさか)の神勅 は、要するに神籬を使って先祖を祀り、天を祀りましょうということ。
祀りとは祭りの意味もあり、ちゃんとお祭りをしましょうという風にも捉えられます。
全国各地でお祭りがあるのは、この神勅の体現とも言えそうです。
侍殿防護の神勅
五大神勅において最後の神勅が侍殿防護の神勅です。
天皇が祭祀をするときに、常にその周りには侍従という方がいます。
まさにこれが侍殿防護であり、侍の役割です。
武術家は侍であるので、武術家の仕事はまさにこの五大神勅の5番目である、侍殿防護の神勅の体現と言えます。