武術における稽古は全て可能性の探求へと誘います。

格闘技の稽古は人間の限界の追求。

筋力、速さ、持久力を競いますが、武術では70代のおじいさんがめちゃ強かったりします。

それは可能性を探求する世界観だからこそ、起こる現象なのかもしれません。

今日は可能性の探究について深く見ていきます。

武術における5大不確定性原理とは

武術は自身に秘められた可能性を探究する美しき旅路。

その可能性を開くための前提が5大不確定性原理です。

その5つの前提をご紹介します。

1つ目の前提:相手の能力が分からない

2つ目の前提:相手の人数が分からない

3つ目の前提:相手の武器が分からない

4つ目の前提:場所が分からない

5つ目の前提:時間が分からない。

この5つの前提を踏まえると、相手と戦わない、争わない、というのが肝になることがわかるでしょう。

可能性の探究の旅路

5大不確定性原理がベースにある中で、磨くべきは自分の人格だというのが答えになります。

つまり、相手に攻撃されない人格、むしろ必要とされるような人格を身につけるのが目的となります。

そ雨すれば誰とでも分け隔てなく接することができる。

そんな自身のあり方を磨くのがこの旅路です。

五大不確定性原理によって感じることのできる「絶望感」を味わうからこそ、このような大きな展開を楽しむことができるようになりました。

まさに闇から光。絶望から希望。

この一度最悪を想定する力こそ、武術における最終的な可能性探究ワークにつながります。