酔八仙之術で学ぶ、8人の仙人のうちの1仙人。

韓湘子(ハンソンチー)とは、迎撃体術の仙人であり、相手との距離感が非常に重要になります。

究極的には、考えずに身体が勝手に動く状態にまで練り込んでいきます。

今回はそんな韓湘子について記事にしてみます。

迎撃体術「韓湘子」とは

相手との間合いやリズムそういった目に見えないけど、その場をコントロールしているフィールドを意識的に活用する稽古です。

無意識に身体に染み込んでいる癖。

相手との距離感。

そういった目に見えない情報のコントロールが武術では大きなファクターを占めますが、実は依存的になり、相手にコントロールされていることもしばしばあります。

そういった状況をまずは認識して、主体的にその場をコントロールすること。

これを実体的に稽古するのが韓湘子です。

相手の攻撃は当たらないのにこちらの攻撃は当たる距離

自分の攻撃が当たる=相手の攻撃も当たる。

こういった先入観は多くあります。

しかし実はそれらは幻想で、韓湘子の稽古をしていると、場を主体的にコントロールする方法が身についてきて、果ては相手の攻撃は当たらないけど、こちらの攻撃はいくらでも当たるという距離を体得できます。

これが迎撃体術で身につけるべき、究極の状態です。

完全に場をコントロールし、相手を制圧。

攻撃する意志を挫く。

そして自他不敗を体現する。

身体が勝手に反応する

武術の稽古は自転車と同じです。

自転車は、乗れるようになると自然と身体が動くようになります。

同じように、武術でも相手の攻撃が来たときに身体が勝手に反応するぐらいに練り込みます。

そうすることで思考が入る前に身体が防御したり攻撃してくれるようになります。

そういった次元でのエネルギーコントロールなので、功夫レベルがものを言います。

功夫の積み上げが高い方が場をコントロールする。

ブルース・リーが言った「功夫が足りてない」というのはこう言った差のことを言ってるのかもしれません。