複数人の対人稽古は一対一に比べて思考が挟みづらくエゴが介入しづらいのが特徴です。
複数人に対しての稽古はさまざまな角度から有効ですが特にゼロ化については良い稽古になります。
複数人を相手に稽古をする有効性
一対一でゼロは倒せるけど複数人になると上手くいかなくなるパターンは色んな場面で見受けられます。
それは一対一で軽く忖度や呼吸が合いすぎて、上手くいってるように見えてしまっていることが原因です。
相手が空氣を読んで転んでくれたりとか、そういったことを目の当たりにすることもあるのですが、上達しようと思ったらそれは邪魔になります。
本当の優しさとは相手をより上達させようとする厳しさなのかもしれません。
そういった厳しさを持てる人はごく一握りです。ですのでなかなか忖度しないで稽古するのは実は非常に難しいのではないかと思います。
一方で複数人ならそういった忖度も発動しづらく、より正確な状態を求められたりします。
そういった意味で複数人の稽古は非常に重要です。
複数人を相手にゼロ化を通せるか
複数人を相手にゼロ化を通してみると思いの外難しかったりします。
それは全員に意識を向けられずに誰か1人にフォーカスしてしまう結果起こります。
強く掴んで来たり、当たりが強いと敵対心が芽生えやすく、相手に意識が接続しやすくなります。
そういった状態でも身体や意識、感情をゼロに戻してそれをキープする。
そうすると相手全体とコネクトして動けるようになります。
それが複数人でのゼロ化の稽古です。