武学体術の酔八仙之術ではまず最初に全てを無力化する稽古をします。
それが全ての基礎となります。
全てを無力化する
相手が攻撃をしてきて、ダメージを喰らい、痛がる。
こういったシチュエーションはよくあると思います。
直接打撃でもそうですし、非接触のエネルギーでも同じです。
この場合、痛がることで攻撃した方が悪者として存在することになります。
が、しかし。
ここで、攻撃に対して痛がることなく、何事もなく過ごしたらどうなるでしょうか?
そこに悪者は存在しないかのような感じになるかもしれません。
これこそ、無力化の本質。
相手のエネルギーを全てゼロにすることができればこの世界に悪は生まれないのです。
それをまずは物理的な接触で行うのが酔八仙之術の藍采和(ランツォイウォ)という仙人の稽古です。
より強い打撃を無力化できれば
武学では相手のエネルギーを無力化する稽古をするのですが、これは精神と密接に関わった稽古と言えます。
相手のバイオレンスが強くなりより強い打撃を打ってきたとき、そのエネルギーを無力化することができれば精神的にも強くなっていると言えます。
それを胆力と呼んでますが、精神的な強さがまた身体に作用して相手のエネルギーに左右されない在り方の体現につながります。
このように少しずつ胆力を鍛えて、乱れない自分を体現していけるよう稽古します。