わたしは皆んなと違う。
選ばれしものだ。
誰しもそう思いたくなるもの。
そういった、考え方を選民思想と呼びます。そんな選民思想の闇について深掘りしていきましょう。
選民思想には大きな矛盾がある
選民思想は誰にでも生まれ、そして色濃くその影を落とします。
わたしはみんなと違う。選ばれしものである。
宗教で言えば、救世主が現れてこの世界を救うというような信仰があったりします。選ばれしものがこの世界を救うのだと。
そして日本でも選民思想のような考え方が残っていて、日本人は特別であり、YAP遺伝子というものがあってそれがある我々は選ばれしものである、と。
しかし考えてみるとそもそもどの国の神話も、男神と女神から全ての人類が生まれたということになっています。
つまり、みんな血のつながった家族だということになります。
選民思想にはこのような大きな矛盾があるのです。
選民思想が生み出す闇
みんな誰しも自分は特別だと思いたいもの。
自分の世界における主人公は自分なので、元々特別な存在なはず。
しかし、それを知ってか知らずか、他者の世界においても特別でいたいと思うのです。
それは傲慢であるし、神への冒涜です。
神とは・・・
すべてのものが神であり対等である。その概念を自ら覆し、他の神を貶める行為は冒涜に他なりません。
そして、選ばれなかったものは奴隷であると蔑む。言語道断の行為です。
すべての人類が選ばれてここにいることを忘れてしまうと、自らがこの世界に大きな分断という闇をもたらすことになります。