自分の元の氣の状態、いわゆる元氣の状態は、プラスでもマイナスでもなく普通の状態です。
それをニュートラルと表現しますが、これは自然でありその状態を元氣の状態と呼びます。
武学ではまずはニュートラルを体現し、プラスやマイナスにふれたら、また元の状態に戻ることを稽古します。
負のエネルギーを元の氣に戻す
まずは排打功という稽古を通じて、相手のエネルギーをゼロにする稽古をします。
痛みや恐怖を感じてもそれらを克服し、元の状態に戻れること。
それを何度も経験していくと、痛みや恐怖をコントロールできる自分に氣付きます。
そして負のエネルギーの総量が多ければ多いほど、そこから元に戻った時にそれらのエネルギーの総量が全て自分のプラスに作用することに氣付きます。
例えば、大きな病氣をした人が、元氣で健康なことがどんなにありがたいことかに氣付くように。マイナスにふれて初めて氣付くこと。感謝。そう言った全てがエネルギーになります。
だから、たとえ負のエネルギーが入ってきても、そこに意味付けすることなくとにかく自分はニュートラルへ、元の氣へと戻るだけです。
負のエネルギーを受け入れない
まだ何も起きていないのに、未来を憂いたり不安に押しつぶされそうになるケースがあります。
まだ接触もされてないのに、身体が逃げたりする反応が起こること。それを解錠する事で、よりクリーンな状態に近づきます。
相手からパンチを打ってきてもらい、そのパンチが接触して自分に負のエネルギーが入った時に、ゼロに戻すことができると、相手のパンチへの恐怖心がなくなり、感情をコントロールできるようになります。
負のエネルギーを無条件で受け入れずにコントロールできるようになります。
そして、徐々に回復までの時間が短くなっていき、相手から負のエネルギーが入ってくる前に、既に解放しているという未来軸での意識操作が可能となります。
全て受け止めるけど受け入れない。事前に経験してきた意識のコントールを活用して、意識を未来軸へと置いておくことができるようになると、常にニュートラルで生きることができるようになっていきます。