酔八仙(酔拳)の八仙コースの稽古では、映画さながら8人の仙人を1人ずつ稽古していきます。
いわば、世界一マニアックな稽古。笑
そんな8人の仙人の中で、笛を持った仙人が韓湘子。
酔八仙では「迎撃體術」というカテゴリーで稽古します。
今回は韓湘子の迎撃について深堀していきます。
目の前の相手と関わること
酔八仙を教えてくれるレノンリー老師は、よく身体を会社に例えて表現します。
相手を殴るというシチュエーションにおいて、拳の先が営業マン、肘は課長、肩は部長、そしてボディが専務とか社長、頭が会長など。表現は毎回少しずつ変わりますが、そういったイメージで表現されます。
そして、ボクシングなどの格闘技では、相手の社長に直接コンタクトを取ろうとします。
ただ、酔八仙ではまずは目の前の営業マンとコンタクトをとる。
そこを無視しないことが重要だと教わります。
そして、今回の韓湘子ではこの営業マンとエネルギー交流することの大切さを学びます。
相手の拳が自分に攻撃してきたら、その拳を迎撃することを稽古します。
韓湘子はリズム稽古
筆者は元々ドラマーだったので、この韓湘子の稽古が大好きです。
なぜなら、リズムを用いた稽古だからです。
相手が奏でる8ビートの中の裏拍を感じながら、16ビートをもって相手の打撃に迎撃を加えていきます。
よく、「呼吸を感じる」という風に形容されたりしますが、相手の呼吸に合わせることができるから、ずらすこともできるというようなイメージ。
相手は自分の固有の呼吸にない波長でエネルギーがやってくるので防御ができません。
それが迎撃の真髄となります。
リズムを感じながら稽古するので、だんだん楽しくなってきて、いつまでも続けられてしまうような感じ。
ぜひ一緒に稽古しましょう!