自分の中の緊張、そして弛緩。

これは陰陽の関係にあります。

どちらが良いとか悪いではなく、そういうものだということです。

しかし、緊張はときに自分の身体にとってマイナスな作用をもたらすことがあります。

今回は、身体の緊張をとると、ツルツルの床でも相手に打撃が加えられるようになるというお話です。

緊張と弛緩をコントロールする

身体に緊張があると、それが病態となり、現象化すると病氣になるので、緩める必要があります。

緊張を解放する。

そうすると、自分の身体の自由が戻り、自分の身体を自分で自由にコントロールできるようになります。

つまり、相手の身体も自由にコントロールできるようになるということです。

しかし、自分の身体に緊張があると、逆に相手にその緊張を利用されてコントロールされやすくなります。

なので、まずは緊張を認識して、自ら解放できるようになる必要があります。

それが武学体術で言う七要や七勢でやる身体の状態のコントロールです。

身体の緊張が解放されるとツルツルの床でも相手に打撃を加えることができる

武術のエネルギーの出し方は、体重や摩擦を使いません。内部エネルギーの伝達なので、床がツルツルだろうが靴下履いていようが関係なく相手にエネルギーを届けることができます。

つまり、破壊の意図を込めたパンチは相手に強烈なダメージを残すことも可能だと言うことです。

しかし、自らの身体に緊張があると、相手の同じ部位に緊張が生まれ抵抗を生みますので、ツルツルの床では自分の方がコントロールされてしまいます。

しかし緊張を解放すると、摩擦に関係なしに相手にストレートにエネルギーが伝播します。

自らの緊張が、相手という写鏡に伝播して相手に緊張を創り出しますから、まずはその解放が重要になります。