酔八仙之術の八仙人の1人、何仙姑(フォーシングー)の基礎的な套路についてです。
まずは動画をご覧ください。
何仙姑と詠春拳
何仙姑の基本は詠春拳にあります。
詠春拳とは葉問(イップマン)が正統伝承者として現代までその流れを作った中国武術の1つです。
南派武術の1つであり、ベースは洪家拳の中の鶴拳だと言われています。
鶴拳に特化した白鶴拳と動きが酷似しているのが特徴で、日本でも琉球空手などに似たような動きがあることから、源流は一緒であった可能性があります。
話を戻すと、詠春拳は元々女性が創始者であると考えられていて、その胸を触られないようにというコンセプトから構造を重視し、内側を守り固め、正中線を守り抜くという攻守一体型の武術スタイルです。
この詠春拳のコンセプトがベースとなった何仙姑の稽古は、骨格構造を繊細にコントロールする綿密なエネルギーコントロールが必要になります。
何仙姑の開門式
詠春拳をベースとしてレノンリー老師が形にした何仙姑という術理。
そんな何仙姑の基礎的な套路として開門式をまずは練り込んでいきます。
動きの中に静けさが宿り、自分の身についてきたと思ったところからさらに深まっていくのが套路の練り込みです。
角度や動きなど1mm単位での調整が必要と言われるように、その微細な意識感覚、身体感覚を練り込むことで、より正中が細く柔なく、しなやかになります。
相手をイメージし、相手の正中に張り付くような念動感覚で套路を練り込むことで、何仙姑の開門式を身につけていきましょう。