武学体術ではまずは七要という7つの秘伝を学びます。

その学びは知識を得る学びではなく、活学。実際に「使う」ことでの学びです。

それはゼロになることであり、そのゼロを使うところまで意図しています。

ゼロを使う学び

ゼロというのは、「わたしが全てであり、全てがわたしである」という究極の意識状態です。

それは、たとえ誰かに罵声を浴びせられても、自分が自分に罵声を浴びせている感覚。

すなわち「罵声を浴びさせている」という感覚。

こういった、七要がキープできていて究極の意識状態が継続しているとゼロが使えます。

誰かにネガティブな負のエネルギーを向けられても、それを無力化することができます。言い換えれば、そのエネルギーと調和してアウフヘーベンし、さらに面白いエネルギーを創造することさえできます。

それこそが、ゼロの使い方であり、使えば使うほど、ゼロセンスが磨かれていきます。その実践こそが武学の学び活学なのです。

ゼロを使うための基礎稽古

非接触であれ、物理的な接触であれ、ゼロの使い方の感覚は一緒です。

しかし、最初から非接触でゼロを使いコントロールするのは難しいかもしれません。

そこで、まずはゼロの使い方の感覚をマスターするために、物理的な接触をもって稽古することを推奨します。

例えば、七要を整え意識をキープした状態で寝転がります。その上から誰かに乗ってきてもらって、その人をコントロールする稽古。

まずはただ乗ってもらうだけのところから、だんだん抑え込む力も加えて悪意を増やしていってもらいます。そんな相手にゼロを使って調和していく稽古をすることで、乗っている方も「なんのために乗っているんだろうか」と悪意が消える経験をすることになります。

そうやって相手の悪意を調和によって中和して、ゼロに戻すことができれば、見えない悪意や非接触でのエネルギーコントロールにも応用ができるようになっていき、よりゼロが使いこなせるようになっていきます。