站椿功という武術の稽古。

この稽古ほど、習慣化が重要になる稽古もないのではないでしょうか。

ただ止まって立つだけ。

非常にシンプルだからこそ、つまらなかったり、目的がかすみがちで長続きせずにうまく功夫が練られないことが考えられます。

この記事では站椿功の習慣化についてまとめてみます。

站椿功のコンセプト

禮法の状態、すなわちゼロ化をキープして止まった状態で維持するのがコンセプトです。

五行錬功でいえば、ミソギからムスビが禮法、ムスビからマツリが站椿功(禪法)のテリトリーです。

止まった状態から、動いた状態でもエネルギーが切れないようにするために重要になる站椿功。

武術において、止まるというのは非常に重要かつ意味合いの強い状態です。

普通の格闘技は動いている状態から稽古をしますが、武術は止まった状態から稽古します。

そして止まった状態でエネルギーをしっかりとコントロールできるようになってから動いて稽古をします。

なので止まった状態でエネルギーコントロールが正確にできないと話になりません。

そんな站椿功の状態は、相手を正確に映し出す鏡のようになること。相手のエネルギーを跳ね返せる状態になればOKです。

站椿功の習慣化

站椿功は地味でシンプルで、中にはつまらないと感じる人もいるでしょう。

しかし、重要な稽古法だからこそ今に伝わってきているわけで、その重要性を認識できれば継続することの重要性も認識できるでしょう。

そんな時に、最初から1時間やろう、などと負荷をかけすぎるのはお勧めできません。

まずは1日1分から初めてみましょう。

それがある程度定着してきたら、3〜5分。を目指します。

できる人は30分とか1時間やっても良いですが、一時的に長くやりすぎると、短くなった時に自己嫌悪に陥りやすくなります。

あくまで継続することが重要であり、習慣化できるまでは習慣化を目的にやることをお勧めします。

そして継続しているといつの間にか上達してますし、相手にエネルギーが戻る感覚というのも徐々に体感できていくことでしょう。

ぜひ站椿功を習慣化して練り込んで行ってみてください!