千日を鍛とし、万日を錬とする。
宮本武蔵が残した言葉ですが、武術においても同様に、日々の鍛錬を積み重ねることで意識のコントロールを体得していきます。
今回は、鍛錬、訓練、稽古、練習の違いについて詳しくみていきましょう。
鍛錬・訓練・稽古・練習の違い
ネタを集めて自分で練り込むことを鍛錬
師匠からネタをもらうことを稽古
そのネタの中で選りすぐって自分に必要なものを徹底的にやることを訓練
後輩に教えながらアウトプットして、教えながら学ぶ教学共育することを練習(練る・習う)と言います。
これらの違いを意識しながら、武術を体得していきます。
師匠と弟子、後輩の関係性で循環する
武術の体得には仲間が必要です。
師匠からすれば弟子がいなければ練習相手ができませんし、弟子からすれば師匠がいなければネタが仕入れられずに鍛錬できませんし、後輩に教えることもできません。
師匠から弟子に伝わったことがさらに後輩に伝わり、さらにその過程で必要なことが明確になり師匠にネタ仕入れに言ったり、鍛錬を強化したりする。
こうやってエネルギーが循環し、より加速的に体得の流れが加速していく。
これが武術の体得形態なのではないでしょうか。
一緒に稽古する仲間を大切に、チームシップを持って自分の志成就のための活動をしていくことが重要ですね。