愛とは何か?
いわゆる「愛してる」などのフレーズで使われる愛とは、愛の一部であり本当の愛ではないのかもしれません。
愛とは仁義礼智信を説いた儒教で言う仁のことです。
仁とは愛であり、そこに大きなヒントがあります。
上下差別がない愛
自分の子は愛してるけど、隣の子は知らん。
妻は愛してるけど、隣の奥さんは知らん。
ほとんどの人がこういった感覚で愛情を感じていると思います。
これはいわゆる小愛であり、大愛とは違います。
大愛とは全てのものに上下や差別をつけない愛。
隣の子も自分の子も同じレベルで愛している。
人間も動物も、植物も昆虫も同じレベルで愛する。全てを平等に愛する。
それが儒教でいう仁、つまり大愛です。
禮とは大愛の体現
禮とはゼロ化。
全てがわたしであり、わたしが全てであるということの体現です。
全てを体現するなかで全てを愛することは当たり前です。
ゼロ化することにより愛は究極の形に進化します。
禮によってゼロ化し、全てに戻り全てを愛する。そういった稽古システムなのだなぁ、と感動します。