酔八仙の創始者レノンリー老師が直伝で教えてくれている双推手のやり方はシンプルだけど意味合いが違います。
それは酔八仙の講座で学ぶ8人の仙人のうちの漢鍾離(ホンツォンレイ)という仙人の手の形を使って表現されているからです。
漢鍾離の稽古ができるのはおそらく世界でも酔八仙だけです。
そんな酔八仙に出てくる漢鍾離の双推手の稽古法について見ていきます。
酔八仙レノンリー老師直伝の双推手のやり方
酔八仙の講座では、まず藍采和(ランツォイウォ)という仙人の術理を体得して、身体でゼロエネルギーを体現できるように練り込んでいきます。
そして、それを脚に出して稽古する、張果老という仙人の稽古をして、その先に漢鍾離という仙人の稽古があります。
つまり、藍采和の稽古で身体にゼロエネルギーを体現できるようになっていることが大前提となります。
この身体でのエネルギーが手に来ないと、ただの小手先の技になってしまい、相手との調和が崩れます。
相手と調和するあり方が体現できていないと、真の双推手はできないのです。
そのやり方は武学体術の稽古システムである五行錬功法でおこないます。
五行錬功法におけるムスビの状態で動き続ける
酔八仙の双推手は、相手と常にリンクを起こして、相手が動いた分だけ回避・攻撃していくという方法で動いていきます。
つまり、相手が先で自分は後です。
この順番が崩れると、相手との調和が崩れてぶつかりが生まれ、争いを体現することになります。
ですので、五行錬功法でしっかりと禮法でゼロエネルギーをつくったら、その状態をキープしてムスビを起こしてそれを維持(マツリ)します。
すると、自分の意念が相手に通じて(イノリ)、相手がコントロールできる(ミノリ)ようになります。
基本であり奥義でもある、この稽古システムを活用して双推手を行うことで、小手先にならずに本質的な技法として体現することができます。