わたしたちの中で、本来の身体の機能を100%引き出せている人はほとんどいないでしょう。
身体に組み込まれているDNAはまだまだ未開拓であり、その可能性はまさに無限大です。
無限大の可能性が眠る身体の機能を100%引き出すことができたら、人生の可能性も無限大になるでしょう。
そんな身体の機能を引き出すための方法が「接触回避」という訓練方法です。
身体の機能を引き出す接触回避とは
接触回避という稽古は、2つの要素で成り立ちます。
1つ目は推体と言って、相手の身体を推す稽古。
そしてもう1つが、推された分だけ自分の軸を崩さずに動くという接触回避です。
側から見ると、推してるだけのように見えますが、実はかなり繊細で深い稽古です。
師匠のレノンリー老師も、10年以上やってもまだまだ新しい氣付きがあると言います。
その稽古の本質は「感じること」であり、相手のエネルギーを繊細に感じることで自分の身体が正確に動くようになります。
自分で動くというより、身体が勝手に動く感じに近いです。身体に考えさせると表現しますが、とにかく思考を介入させないことが上達への近道です。
身体に備わっている才能
多くの人が思考を優位に考えて、身体への意識を向けていないのが現実です。
しかし身体に目を向けると実は多くの才能に満ち溢れていることに氣付くでしょう。
接触回避で培っていくセンシティビティを深めていくと、身体の大いなる感性に驚くはずです。
そしてそれは、「できるようになった」のではなく「元々できることを思い出した」だけです。
つまり、身体は全て知っているのです。
それを忘れてしまっているから思い出すことで、自分の可能性が極限まで高まる訳です。
これが武術の稽古システムのすごいところであり、再現率100%と言われる所以です。
あとは稽古を通じて、いつでも実現できるようにしていくだけです。
このように身体の才能は開花していくのです。