悟りを開くことを目指して瞑想や座禅を行うというのは、かなり有名な話です。

実際にそれで「悟れた」という人もごく稀にいらっしゃいます。

が、、、

果たして本当に悟れているのでしょうか?

その証明方法がないので、その人のいうことを「信じる」「信じない」の話になり、さながら都市伝説のようですらあります。

武學體術では、この悟りの状態を証明する方法を使って稽古しています。

悟りとは「差」取り

悟りとは、相手と自分の差が取れている状態。

つまり、わたしが全てであり、全てがわたしであるという状態と言い換えられます。

つまり、他者との分離感がなく、全てのものを自分と同じように愛し、感じられる状態と言えるでしょう。

それでは、いわゆる悟りというのは「空」の状態を体現した状態のことを指していると思いますが、一体この状態がどんな状態で、その状態であることをどうやって証明したら良いのでしょうか?

悟りを体現し証明するための相対力学

悟りを体現、そして証明するためには相対力学を活用する方法が有効です。

この世界は相対世界です。

他者があり自分がある。

例えば、自分が伝えようとしたことが相手に正しく伝わらないこと、よくありますよね。

この時に、自分が「伝えた」という事実を正しいとするか、相手に「伝わらなかった」という事実を正しいとするか。

恐らく相手に伝わらなかったという事実が正しいと感じることでしょう。

つまり、自分の正しさは相手によってもたらされるということです。

いくら自分が「伝えた」と思ってもちゃんと「伝わってなかったら」伝わってないのです。

つまり、相手に伝わったという事実を持って「伝えた」ことになるわけです。

このように、悟りに関しても、相手を通して証明するしかありません。

武學體術では相手に掴ませたりしながら、対人で検証するので、ズレがありません。

もちろん、ある人とは悟りが体現できるけど、ある人とは体現できない、などという現象があらわれたりしますが、それは稽古するしかありません。

自分の未熟さを感じたら稽古。

人のせいにしないし、すごくクリーンです。

そして、稽古を続けると、誰とでも瞬時に悟りが起こせるようになるし、常に悟りの状態で動くことも可能になってきます。

天才だけではなく、誰でも悟りが開ける方法が相対力学を活用した武學の稽古法です。