マネジメントとは日本語で経営と訳されますが、具体的に何を意味しているのかはあまり知られていません。

マネジメントという言葉を定義した、ピーター・F・ドラッガーはマネジメントとは、マーケティングとイノベーションのことであると定義しています。

マーケティングの本質

マネジメント=経営だという認識が生まれたおかげで、マーケティングを探求する経営者が増えました。

そして、売り上げを上げることがマーケティングであるという、少しずれた価値観が生まれてしまいました。

その結果、アメリカンマーケティング、いわゆる顧客数を追求するスタイルが日本にも浸透してきて、新規顧客を追い続けるスタイルがスタンダードになってきてしまいました。

しかし、マネジメントの本質はそんなところにはありません。

マーケティングの目的はセールスを不要にすること。そのためには売上についての認識を改める必要があります。

売り上げはRPGで決まります。

Rはリピート

Pはプロダクツ(プライス)

Gはゲスト

このいずれかが上がると売り上げは上がります。先ほどのアメリカンマーケティングではGのゲスト新規顧客だけを上げようとするもの。しかしそれではいつまで経ってもセールスが不要になりません。

ここで最も注力するべきは、Rリピート回転率を上げることです。いかに既存のお客さまを大切にしていくか。その方ともう一度接点を持てるのか、その方の繋がりでお客様が増えていくのか、を探求することです。

そうすれば必然的にマネジメントの本質に向かいます。

マネジメントの本質

マーケティングとはセールスを不要にすること。

そして、イノベーションは新しい価値の創造。

この2つが揃ってマネジメントということですが、実はマネジメントの本質はより抽象度が高くなります。

それは、地球にとって益するという視点があるかどうかです。

セールスも新しい価値の創造も、地球益になるかどうかが抜け落ちていると、どんどんと先細りになります。

要するに、売れれば売れるほど地球がより良くなるのか?ということ。そのビジネスが普及したら地球はより良くなり、人が助かるのか?ということ。

それこそがマネジメントの本質であり、ビジネスの目的にしないといけないことではないでしょうか?